古典技法・額縁教室

8月23日&29日古典技法のレッスンを行いました。わずかな風でも箔が動くので箔貼り作業時は一時的にエアコンを止めなければなりません。
生徒さんに暑さに耐えてもらうしかないかなぁと心配でしたが・・・
ラッキーなことに涼しい日が続き、つらい思いをせずに無事レッスンが終わりました。R0013160作業風景を写真に撮るつもりでしたが、私に余裕がなく2回とも忘れてしまったので、レッスン後に参考作品を撮りました。大きな方は、焼き箔に汚しをかけた額。石膏下地をスクレーパーで削り少しゴツゴツさせてあります。手前のは銀箔です。
焼き箔の色は数種ありますが、これは黒貝。ピューターのキャンドルスタンド(友人からもらったイギリスのアンティーク)に色が良く似てるので一緒に飾りました。R0013156

ご参加いただいた皆様ありがとうございました!
又、秋に古典技法のレッスンを行う予定です。よろしくお願いします。

花の絵の額装

額縁のオーダーを頂き、 アトリエに作品をもって打ち合わせに来て頂きました。
お持ち頂いたのは花の絵2点。額縁の棹の形やサイズ、色など依頼主のご希望をお聞きしながら相談し、1点は細い深さのある額で淡いブルーグレイのストーン仕上げ。背板をグレイ系のぼかしで塗り、パネル貼りされた絵を浮かせました。もう1点は太めの棹(60ミリ幅)で象牙風仕上げ。内側に20ミリの棹を貼り、クラッキング(ひびわれ)仕上げにしました。
どちらも優しい感じの絵でしたので、強い色は避けてこんな仕上げにして納品させて頂いたところ、とても喜んで頂けました。

 

コンクリートのような額縁

コンクリートの質感の額縁のオーダーが入り、作らせて頂きました。
中に入るのはharoshi さんのポスターです。
大きさは縦が1メートルを超え、作品も迫力があります。
haroshiさんは古くなったスケートボードの板を何枚も重ね合わせカッコイイ立体のオブジェを作るアーティストです。ナイキをはじめ海外の数多くのクライアントから認められる実力派!!
hpで作品をご覧頂けます。     http://www.haroshi.com/
作品はコンクリートの台座にセットされているので額もコンクリート風にというリクエストでした。
オーダーを下さったのはharoshiさんの友人のデザイナーさんです。

塗りのサンプルを作り、 ご希望の塗りと棹を選んで頂きました。
こんな感じです→
大きく組まれた額を塗る際は、サンプルと全く同じわけにはいかず、ポスターに合わせ色味を少し変えたり、コンクリートがこすれたようなキズを作ったり、色々試行錯誤の連続でした。

納品後の様子です。↓

依頼者のデザイナーさんのスタジオの
コンクリートの壁とフレームの色が合っていてヨカッタ!
とても喜んで頂けました。
ポスターは有名なスケートボーダーPETER RAMONDETTAの腕。

麻布(かや)貼りの額縁


春になると花屋さんに色々な球根が姿を見せワクワクします。
浅倉さんの球根の絵に合わせて麻布を貼った額縁を作ってみました。
麻布はあの懐かしい蚊帳です。
子供の頃、中で遊びましたね。
浜松からお稽古に来て下さっている
菊池さんが地元の骨とう品屋さんで
買ってきてくれたものです。

ムスカリ(白い球根)の絵はフォロロマーノ仕上げ(遺跡等の古い壁風)の額に・・・
ヒヤシンスの球根の絵は半分麻布貼り+半分ストーン仕上げの額縁に入れてみました。↓

Babyの出産お祝い用フレーム

フィレンツェの絵本屋さんで可愛いアルファベットのパーツを見つけました。
出来上がった額にイニシャルを貼るだけでスペシャルなプレゼントになりますね!!
教室ではお孫さんやご友人のお子さんへのお祝いに額縁を作る生徒さんも多いので
サンプルを作ってみたら大人気!!
仕上げはタタキ塗りだけのシンプルなもので、色はチャコールグレー。
写真が3枚入る額は、淡いブルーでマットの切り口もお揃いの色に・・・
子供の写真はそのもの自体が可愛いのでフレームはシンプルで十分です。

やっぱり額縁の本場!!・・・②

イタリア語で額縁はCORNICE・・・フィレンツェの街を歩いていると「CORNICE」の看板が
とてもよく目に留まります。私が気にしているからでしょうか?
イヤイヤ・・・、実際に額縁屋さんが本当に多い街なのです。
沢山覗いた中でも「Maselli」はとても上質の額縁屋さんだったと思います。
お店の方も親切で色々説明して下さり、店内の写真撮影の許可も下さいました。↓手彫りの施されてるハガキサイズ位の額が欲しいと思い、お値段を伺ったら、125ユーロ・・・日本円で約17500円。 (2013年10月のレート)もちろん塗っていない白木の額です。
ちなみに大きさがその2倍位で塗ってある素敵な額のお値段を伺ったら150ユーロ位でしたので色々なのでしょう。私は材料として欲しかったので、それにしたら少し高額すぎて手が出ませんでした。 でも沢山の額を見ることができ お話を伺えただけでも勉強になりました。

お店の方から頂いたパンフレットです。6か国語に(日本語含)訳されています。
世界中のお客様を相手にされているのですね。↓Maselli bottega d’arte の 店内↓
サイトはこちらです。 www.cornicimaselli.com

やっぱり額縁の本場!!・・・①

サンタ・トリニタ橋を南岸に渡り、すぐの辺りは、小さなこだわりの店や職人の工房が
建ち並ぶ庶民的でとても魅力的なエリアです。
サント・スピりト通りにある三姉妹の店「Quelle tre」を尋ねました。
ベルを押して扉を開けてもらう店は少しためらいますが、
中に入るや・・・勇気を出してホントヨカッタ!!
イタリアのビンテージの布で作られた袋物やオリジナルデザインの洋服。
どれも 見たことが無いような色使いの布で作られたものはとてもステキでした。
さてさて、横道にそれましたが、同じこの通りに額縁の材料屋さんがあります。
お店の名前は「CASTORINA」です。

スゴイ数の材料が壁いっぱいにかけられていました。
お店の人が写真OKと言って下さったので沢山撮らせて頂きました。
まだまだ続きます。
ごらんのように額縁の棹だけでなく飾りパーツが豊富な店でした。
以前のブログでお伝えしましたが、丸や楕円の額縁が豊富だったパリのサンジェルマンデプレのお店が閉店してしまったのですが、今度はここで買えそうです。
ともかく、どれにしようか?舞い上がってしまう位の在庫量で頭の中を整理するのが大変・・・
でも買いましたよー!(笑)
 販売担当のお店の方は、英語を話されましたが、 職人さんはイタリア語オンリー・・・
浅倉さんに通訳していただき、職人さんともお話ができました。
せっかく笑顔で写真に答えて下さったのにピントがボケてしまってゴメンナサイ!
でも載せさせていただきます。grazie!!お店のサイトです。↓
www.castorina.net

デコパージュの額縁とポプリ

先日終了した額縁展に、デコパージュ仕上げの額縁を2点飾りました。
森岡書店さんの棚上の アルファベットと数字がプリントされた白い皿の中のポプリから
良い香りが漂っており、1点はその横に置かせてもらいました。
ポプリの香りを額縁が吸い込み、良いにおいになりそう・・・
デコパージュ(DECOUPAGE)とは紙を貼って仕上げる方法です。
私がロンドンで額作りを習ったROBERT CUNNING先生の著書
「PICTURE FRAMING TECHNIQUES」のP106にもデコパージュ技法が載ってますが、(下の写真参照)現在私は少し作り方を変えています。今回は、深めのBOXタイプの額縁に昔の木製活字のアルファベット柄がプリントされた紙を貼った額と、 自分で撮った写真をカラーコピーした紙を貼った額の2点展示しました。
たまたま、私のアトリエで使っているポプリと森岡書店さんで使用されているものが
同じでしたので、額縁教室の生徒さん達もそれに気づき、皆がクンクン・・・(笑)
フィレンツェのSanta Maria Novella のポプリです。
本当に良い香りなのでおススメです。

お嫁入りした額縁

お陰様で沢山の額縁をお嫁に出すことになりました。
今回、森岡書店さんでの展示会にお越しいただけなかった皆様には
もうお見せできなくなるので、 写真を撮りました。
3点、ご紹介させていただきます。
マッシュルームのプリントが入ったオフホワイトの額縁・・・写真ではお分かりにくいかと
思いますが、内側のカマボコ型棹の部分のみクラッキング(ひび割れ) 仕上げです。
周囲の平らな部分はツルツルの象牙風仕上げです。
展覧会場では、中身なしの空っぽで飾りましたが、実はこのアンティークのキノコの
プリントに合わせて額を作ったとご説明をしたところ、お客様がプリントも欲しいと
おっしゃったので一緒にお嫁入りさせていただきました。
プリントサイズがB5位・・・額は太幅なので外寸法が雑誌より一回り大きい位をご想像下さい。今回は本屋さんでの展示会・・・しかも森岡書店さんは古い戦前のビルの中にひっそりとあるステキな 空間なので、それをイメージしての額縁作りをしました。
この額には南仏の小さな村の骨董市で見つけた古い本のページをそのまま額装して展示し、中が古いものなので額縁の仕上げもヨゴシ(古びをかけて)あります。
こちらも中身ごとお嫁にいきましたが、書を書かれるお客様でしたので、
将来的には 中に書が額装されるのではないかと楽しみです。
四つ切りより少し大きいサイズの額です。この額縁は二色磨り出し技法で作ったものです。
でも、正確に言うと、下地の一色は4色を混ぜて色を作っていますし、上に重ねた2色めも
2色を混ぜてます。ですから、計6色がこの額縁の中に入っています。
額縁 教室の生徒さん達は、色のすり出しかげんが難しいとおっしゃいますが、
そこは感覚なので、教えてさしあげにくい部分でもあります。
だからこそ、個性が出て手作りならではの額縁が仕上がり、おもしろいのですが・・・
今回は エゴンシーレのポストカードを額に入れて展示してあったので、
カードはそのままプレゼントさせていただきました。

パリの額縁店・・・丸と楕円の額縁

丸や楕円の額縁の塗ってない無垢の木枠の良いものは、日本ではなかなか手に入りません。合成樹脂や木の粉を型抜きしたようなもの、表面が平たいものは手に入りますが・・・
私が欲しいのは、形の美しい曲げ木の額縁です。
パリの サンジェルマンデプレからセーヌ河に向かいボナパルト通りを歩いて行くと,額縁屋さんがありました。なぜ過去形になってしまったかと言うと・・・
今年の1月に行ってみたら、あるはずの場所に無い・・あれっ?行きつ戻りつしてみたけれど額縁屋さん見つかりませんでした。シャッターでも閉まっていて、 見落としたのでしょうか?
(上の写真は一昨年の夏)
パリに行くと、この店に寄り、気に入った形を数点ずつ買い求めていたのです。
上の 写真でもガラス越しに丸い額縁の豊富な品揃えが、お分かりいただけるかと・・・
少し買い溜めてあった丸や楕円の額縁を展覧会のために塗りながら、あーこの材料はもう手に入らないのかなぁ?と残念に思っています。

 上の写真2点,丸と楕円の額縁は、 6月17日から始まる森岡書店さんでの展覧会のために作りました。 パリの額縁屋さんで求めた白木地の木枠に、古典技法で膠液に石膏を混ぜ下地に塗り、銀箔を貼ってみたのですが、 ピューターのような シブーいイイ感じの色になりました。
皆様どうぞ実際の色と形、質感を見にいらして下さい。
お待ちしています。