パリの額縁店・・・丸と楕円の額縁

丸や楕円の額縁の塗ってない無垢の木枠の良いものは、日本ではなかなか手に入りません。合成樹脂や木の粉を型抜きしたようなもの、表面が平たいものは手に入りますが・・・
私が欲しいのは、形の美しい曲げ木の額縁です。
パリの サンジェルマンデプレからセーヌ河に向かいボナパルト通りを歩いて行くと,額縁屋さんがありました。なぜ過去形になってしまったかと言うと・・・
今年の1月に行ってみたら、あるはずの場所に無い・・あれっ?行きつ戻りつしてみたけれど額縁屋さん見つかりませんでした。シャッターでも閉まっていて、 見落としたのでしょうか?
(上の写真は一昨年の夏)
パリに行くと、この店に寄り、気に入った形を数点ずつ買い求めていたのです。
上の 写真でもガラス越しに丸い額縁の豊富な品揃えが、お分かりいただけるかと・・・
少し買い溜めてあった丸や楕円の額縁を展覧会のために塗りながら、あーこの材料はもう手に入らないのかなぁ?と残念に思っています。

 上の写真2点,丸と楕円の額縁は、 6月17日から始まる森岡書店さんでの展覧会のために作りました。 パリの額縁屋さんで求めた白木地の木枠に、古典技法で膠液に石膏を混ぜ下地に塗り、銀箔を貼ってみたのですが、 ピューターのような シブーいイイ感じの色になりました。
皆様どうぞ実際の色と形、質感を見にいらして下さい。
お待ちしています。