お嫁入りした額縁

お陰様で沢山の額縁をお嫁に出すことになりました。
今回、森岡書店さんでの展示会にお越しいただけなかった皆様には
もうお見せできなくなるので、 写真を撮りました。
3点、ご紹介させていただきます。
マッシュルームのプリントが入ったオフホワイトの額縁・・・写真ではお分かりにくいかと
思いますが、内側のカマボコ型棹の部分のみクラッキング(ひび割れ) 仕上げです。
周囲の平らな部分はツルツルの象牙風仕上げです。
展覧会場では、中身なしの空っぽで飾りましたが、実はこのアンティークのキノコの
プリントに合わせて額を作ったとご説明をしたところ、お客様がプリントも欲しいと
おっしゃったので一緒にお嫁入りさせていただきました。
プリントサイズがB5位・・・額は太幅なので外寸法が雑誌より一回り大きい位をご想像下さい。今回は本屋さんでの展示会・・・しかも森岡書店さんは古い戦前のビルの中にひっそりとあるステキな 空間なので、それをイメージしての額縁作りをしました。
この額には南仏の小さな村の骨董市で見つけた古い本のページをそのまま額装して展示し、中が古いものなので額縁の仕上げもヨゴシ(古びをかけて)あります。
こちらも中身ごとお嫁にいきましたが、書を書かれるお客様でしたので、
将来的には 中に書が額装されるのではないかと楽しみです。
四つ切りより少し大きいサイズの額です。この額縁は二色磨り出し技法で作ったものです。
でも、正確に言うと、下地の一色は4色を混ぜて色を作っていますし、上に重ねた2色めも
2色を混ぜてます。ですから、計6色がこの額縁の中に入っています。
額縁 教室の生徒さん達は、色のすり出しかげんが難しいとおっしゃいますが、
そこは感覚なので、教えてさしあげにくい部分でもあります。
だからこそ、個性が出て手作りならではの額縁が仕上がり、おもしろいのですが・・・
今回は エゴンシーレのポストカードを額に入れて展示してあったので、
カードはそのままプレゼントさせていただきました。